恋する乙女はまっしぐら~この恋成就させていただきます!~
なんなんだこれは。誰かにはめられた?

初めて…?
そんな女を抱いた記憶は俺にはない。

親父や高宮なんてどうだっていい。

でも、晒名医院長と真琴、それに彼女の実家には絶対に迷惑なんてかけられない。

俺は親父の言葉に渋々頷くしかなかった。

ただ条件として春まで時間をもらった。。

すぐには彼女と別れるわけにはいかないし、病院もすぐにやめるわけにはいかない。

彼女を守りたくて俺は望まぬ結婚を承諾した。


だから今日、本当は彼女との関係を終わりにするつもりだった。

半年も一緒に過ごしたら俺は彼女を手放せなくなるだろう。

だけど彼女は半年後に必ず別れると冷たく突き放す俺に、半年間俺を想う気持ちを取り上げるなと懇願した。

半年後には潔く別れる決意の彼女に俺も腹をくくる。

半年後にお互い笑顔で別れようと。
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