リアル
さえがキョロキョロと高下大輔を探した。


さえの後ろに茜と夏子がニヤニヤしながらくっついた。


遥は興味なさげに音楽を聞いている。


アタシは茜の腕にくっついた。


その時さえが言った。


「あっあの人だよ。後ろの窓側の席の人」


「えっ?あの茶髪の人?」 


「そぅそぅ♪」


アタシはドキッとした。


何だろう、心臓がバクバクいぃだした。

一目惚れとはこの事をいうのだろうと思った。


高下大輔は目立っていた。


B組は地味な感じの子が多かったからだ。


だからこそ高下大輔の茶髪が浮いていた。


てっ事はアタシ達も浮いているって事だから...


やっぱり!


高下大輔と目があった。


心臓が止まるかと思った。


どうしていぃかわからずにいるとさえが高下大輔に近づいた。


「高下くんって今彼女いるの?」


さえが振り返りウィンクをした。

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