穂先輩が甘々すぎる。



しかも自分のことだから尚更。


これって…恋バナってやつだよね?



「え、えっと…」



私がなんて言ったらいいのかわからなくて焦っていたところに、チャイムが鳴った。


円華ちゃんは不満そうに口を尖らせていた。



「ちぇ〜、鳴っちゃった。ほたる、またあとで話聞かせてっ!」


「またあとでね。」


「うん、また…!」



それぞれの席へ戻る円華ちゃんと小夏ちゃんに軽く手を振ったあと、ふぅと息を吐いた。


たったの十数分が、夢みたいにあっという間に過ぎた。


きちんと、おはようって挨拶できた。


円華ちゃんに声をかけられたのが先だから、自分からっていうわけではないけど。


それにはじめての友達…ができた。


嬉しくて嬉しくて、思わずニヤニヤしてしまいそう。


穂先輩に…早く伝えたい。


そして、お礼を言いたいよ。


< 50 / 136 >

この作品をシェア

pagetop