腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


「なんで親になんて言うんですか! たった一晩のことなのに、ありえない!」

 私は大学に向かう車の中で叫ぶ。


「まぁ、誤解なら、あとで解けばいいしね」

「でも……恥ずかしいでしょ!」


 私が叫んでも須藤先生は嬉しそうに笑うだけ。
 すごく機嫌いいな、この人。


「もしかして、今日も朝うちにくる前にもう大学寄ってきたんですか?」

「まぁ、寄ってきたというかなんていうか」

「え?」

「どっちみちどこにいても楽しみで落ち着かないしね」


 遠足前の小学生か!
 それだけ楽しみにされているとなんだか申し訳ない気になる。

 残念ながら、私はあなたの元カノのように豊満な胸は持っていないし、細長い脚でもない。
 どうやっても太刀打ちできない。

 っていうか、
 太刀打ち、する気あったの? 私……。

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