腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
潔癖なふりして無理だって予防線張って。
彼の前の土俵に上がる他の女の子見て、どこか見下して、
私はその土俵にもあがらなかったくせに。
自分が彼と釣り合わないことくらい、私が一番わかっていたから……。
他の人に目を向けなきゃと、そんな気持ちを押し沈めて、気付かないふりをして、
そうしていたらいつのまにか感じなくなってて、無意識のように婚活を始めた。
田中さんはそんな中で出会った。
私をそのまま肯定してくれる人……一緒にいると心地よかった。
そうだよね。今思えばそうだ。
二人とも嘘をついていた。
嘘をついていた同士、気が合ったのかもしれない。
なのに、田中さんに振られたあの日、『処女もらってあげる』なんて言われて、
頷いてしまった。
嫌いな相手なら絶対頷かなかったはずだ。
まぁ、これもほとんど無意識だったんだけど……。