腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 ん?
 なに?

「け? 結婚?」

 私は思わず聞き返す。
 先生は当たり前のように頷いた。

「うん」

「え、な、何で突然結婚?」

「僕はもともとあげは以外の相手との結婚は考えられないけど」

 先生は、不満そうに眉を寄せる。そのしぐさに胸が条件反射でドキリとする。「まさか、あげはは僕以外との結婚の可能性を考えられるんだ?」


 絶対零度の冷たい声。
 冷たい目。

「ひぃっ!」

 私は思わず身を引いた。


「答えなさい、あげは」


 須藤先生にまっすぐそう言われると、私の口は勝手によく動いた。


「いや、須藤先生以外とは考えてないです。全然! まったく!」

「いい子だね。じゃ、決まり。結婚しよう」


 須藤先生は最高の笑顔を浮かべる。
 あ……やっぱり須藤先生、かっこいい。

 時々最高に怖いし、夜はまたいつもと全然違いすぎてアレだけど、
 私、須藤先生と結婚するんだ。


 そう思うと、嬉しさに胸が高鳴った。
 うん、私は須藤先生が好きだからいい。

 結婚するって……
 少し早い気もするけど、いいんだよね?


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