腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 なによ、勝手に助けて。
 勝手に怒って。

 これまでも須藤先生は勝手だった。

 初めて私の前に現れた時、須藤先生は20歳。
 私は13歳の中学生で、須藤先生に憧れた。恋をした。

 でも先生は優しくなんてなかった。意地悪で、いつも怒って。
 バカだってけなされて。……でも、好きだった。

 結局その恋は、須藤先生が、建物の影で彼女とキスしているところを見て、もろくもあっさり崩れ去ったのだけど。

 あれから私の潔癖はさらに加速したのかもしれない……。
 エグエグと泣きながら、そんなことを考えていた。


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