腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
「なんでこっちのお兄さんまで知っているんですか……」
「同じ穴のムジナだからだよ」
「へ?」
「俺は国立研究所のほうにいるの。打ち合わせで鳥羽先生とも会議で顔合わせるよ?」
「そ、そうだったんですか。父がいつもお世話になってます」
「須藤先生とも」
「う……」
あげはちゃんの表情が固まる。
「須藤先生、結婚してからとんでもなくご機嫌って、うわさだよ」
「な……」
「こういう研究の世界って狭いからさ」
祐樹が言うと、あげはちゃんは真っ赤になる。
「だから、どんな子なのかなぁって、僕も興味あったんだ」
と言いながら、祐樹はあげはちゃんの頭を撫でた。あげはちゃんがさらに赤くなった。
「こらこら、だめだって! 私のだって言ってるでしょ!」
「え、俺だってさわりたいのに……!」
「いいじゃん、ねー?」
兄弟で大人らしからぬ喧嘩が始まり、それを止めたのは、
「あの……みなさん、ご飯できているのでよければ」
あげはちゃんだった。