腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
泣きそうになるのをなんとか堪えた。
そしたら鼻水が出て来て、ずず、と鼻をすする。
泣きそうなの、バレたくない。
そんなことを思っていると、車がうちの前で止まった。
「ついたよ」
「ありがとう。でも、もういちいち送迎してくれなくていいです」
「これだけ待ち望んで、あと数日ってところで他の奴にかっさらわれたら溜まんないから」
「は? 私、そうそうモテないですけど。だから処女なわけで。むしろゲスドウ先生のほうでしょう」
私が眉を寄せると、須藤先生は突然私の顔の前に右手を出した。
思わず目を瞑る。
しかし、なにも起こらずに、私が目を開けると須藤先生は指を唇に這わした。