腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
終業時間を過ぎた夕方、今日は早く帰ろうと片付けていると、
須藤先生が研究室に戻ってきた。
「三枝先生は?」
と私に聞く。
「今日は帰りました。最近泊まり込みで機械回してたみたいなんで」
「ふうん」
そう言った声が、なんとなくプライベートで聞く声だと思って、
私はつい身構える。
それが正しかったと証明するように、須藤先生は私の隣に歩いてきて立つ。
「ちょ、近づいてこないでください」
「なんで?」
「二人きりだし」
「うん」
「なんかイヤな予感する」
「どんな予感?」
楽しそうにくすくす笑いながら、そう聞かれて戸惑った。