狼男  無限自殺 編


「・・・・あ、じゃあ・・
初めてケンカした話・・・。」


「アンナさんブチ切れた事あるんですか?
とても興味深いです。」


「・・・あ・・アハッ・・!」


「思い出し笑いですか?」


「・・・はい。もちろんちゃんと仲直りしたんですけど・・

今想い出すとちょっとだけ・・いやかなりバカップルだった気がします。」



え~っと・・・10月に付き合ったから、
1・・2ヶ月目の時・・。


12月の・・大晦日・・・・。

シンジ君のお家で確か・・お昼ご飯を食べ終わって、ゴロゴロくつろいでた時・・








------------------------

「アンナ。」


「ん~?」


「提案があるんだけど・・

いやもし“彼女が出来たらやってみたい”って、

高校生ぐらいの頃からずっと妄想してた俺の野望がありまして・・。」


「なにその敬語~。」


「カウントダウンの時にさ・・
こう・・日付が代わる瞬間に・・。」


「・・・・?」


「いや!やっぱり恥ずかしいからやめとく!」


「いやいや気になるじゃん!!」


「また23時20分頃になったら考える!」


「じゃあ楽しみにしておくねっ。」



「うっし!じゃあそれまでは[K-1]見ながら夜は蕎麦でも食べよー。」


「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・え?どうした?」


「何言ってるの・・?」


「・・・え・・え??」


「いやいや【ガキ使】に決まってるじゃん!!」


「は!?いやいや!
大晦日って言ったら[格闘技]でしょ!?」


「なんで1年の終わりに男の人の殴り合い見なきゃいけないの?

私ああいうの見てると、
こっちも痛くなるからイヤ!!!」


「いやいや!付き合う前たまにK-1選手並に俺の事ぶん殴ってたじゃん!?」


「あれは・・・あれはだってシンジ君が駄菓子屋の領収書持ってくるから・・!!」

< 22 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop