DIYで魔法世界を再建!
ただ、この林は思った以上に広く、林の外側がどうなってるかは、未だに分からない。あんまり遠くに行き過ぎると、荷物が多くてダウンしてしまうから、今度は荷車でも作って、それに道具を保管したい。
あと、廃教会の一部屋に、たった1つだけあったベッド。もう毛布は完全に朽ちていたけど、骨組みはまだまだ大丈夫みたいだった。
そこで、雑草などを使って仮のシーツや毛布を作成した。ずっと地面で寝ていると、やっぱり体が悲鳴を上げてしまう。
本当は、本格的な毛布を作ってみたいけど、それにはもう一息といったところだろう。羊とかの羽毛は、動物の抜け毛でカバーできそうだけど、さすがにその抜け毛を直接体の上に被せていたら、肺がすぐに壊れてしまいそう。
ただ、布地に関しては、無いわけではない。倉庫や地下に、使い古された服が何着かあった。それを切り揃えれば、どうにかカバーが作れる。
ただ、糸や針は自分で用意しなければならない。だから手間取っているだけの事。まぁ自分は雑草毛布でも十分眠れるんだけど。
中学の通学もずっと船で揺られていたから、どんなに船が大揺れになってもグーグー寝ていられる程の耐性がある私にとっては、揺れない地面で眠れる事が幸福なのだ。
特に私は寝相が凄い。だから正直ベッドよりも地面の方が安全に眠れる。生きていた頃も畳に布団を敷いて寝ていた。そして気づけば部屋から出ていた・・・なんてよくある事だった。
ただ、疲れが取れるのはやっぱりベッド。毎日毎日肉体労働でヘトヘトになるから、教会に戻る頃には、ベッドにダイブしている。
私は一度熱が入るとすぐにやめられない性格だから、無意識に無茶をと追い越してしまう。直そうと思ってもなかなか直らないから、生前からもうすっぱり諦めている。
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