DIYで魔法世界を再建!
ちなみにこれは、つい最近分かったことなのだが、鍋の代用になったココの実の殻。実はあの実から滲み出ていた果汁は、『耐熱性』である事が分かった。
かなり硬い殻だったから、割るのに結構苦労した。でも、割ってから判明した事がいくつもあった。実はココの実は、殻に対してかなり小さい。ブローチで調べたところ、その実は生で食す事はできないそう。
一応口にはできるけど、美味しいものではないらしい。ただ、中なら滲み出ていた液体が気になっていた。甘い香りがするわけでもなく、妙にねっとりとした感覚だけがあった。
そう、まるで無色透明の蜂蜜の様に。その液体も飲めたものではなかったけど、よくよく調べてみると、その液体は『塗料の素』にもなりそうだった。
この液体を使えば、火で燃えてしまう木に塗り、それを箱状に組み立てれば、大きなお風呂ができる。まるで温泉施設の檜風呂の様に。
今までずっと、鍋で冷たい小川の水を熱してお湯にした後、それを使って体を拭いていたから、ずっと湯船が恋しかった。
時間はかかりそうだけど、また生前と同様の生活基準になるのも、案外夢ではないのかもしれない。そう思うと、一層やる気になってしまう。
ただ、私が無理をしない為の抑止力も加わったから、これからはまた生活がどんどん賑やかになりそうだ。1人+1ぴ・・・1神様、1柱が家族になった。
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