夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
それを見た紡さんは「お時間です、胡桃様」と呟く。おそらくこれから元の体に戻るのだろう。

「少しの間、お別れだね」

「うん、また会おうね」

咲結が手を振って見送ってくれる。

「またな」

最後に椿はニカッと笑って見せた。

二人に見送られる中、静かに目を閉じた。

____またね____。

空の彼方から仁菜がそう、囁いてくれる声が聞こえた気がした。

紡さん、仁菜。そして、この十七日間の記憶。

忘れたくない。

でも……いつかまた、会えるよね。

____さよなら____。

そう呟いた途端、意識は途絶えた。
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