【プロット】華龍遊戯―龍に嫁ぐなんてごめんです!その契約、解消させていただきます!―
【1~3話プロット】

〖1話〗
「あぁ龍神様、あなた様は私たちの命の恩人です。どうか、どうかお礼をさせて下さい」

 見るもの全てを魅了する人の形をした龍神は、平伏する男とその身重の妻を見て口を開いた。

「人間よ、そなたの腹に宿った魂の輝きは凄まじい。きっと美しい娘になるだろう。……その娘が18の歳になった時、我が妻へと貰い受けようぞ」

 それから十数年後。雪華と名付けられた娘は父と龍神の契約を知り絶叫する。

「会ったこともない男とイキナリ結婚なんて絶対に嫌っ!! その契約、解消させていただきます!」

 そうして契約解消のため、お供の番犬と共に邸を飛び出した雪華だったがすぐに悪漢に絡まれてしまう。


〖2話〗
 颯爽と現れ悪漢を撃退してくれた飄々とした青年。
 残月と名乗った彼は「自分を用心棒に雇わないか」と持ちかけてくる。
 警戒し最初は断る雪華だったが、歩き出してすぐに今度は物売りにボッタくられそうになり、そこをまた残月に助けられる。

「じゃあ、ひとまず三日間、お試しでお願いするわ……っ」

 こうして、市井での振る舞い方や物価を残月に教えて貰いながら旅を開始する。

〖3話〗
 お試し期間三日目。
 路銀を節約するために町外れの空き屋敷へ泊まることにする一行。
 しかしそこは、屋敷の主人に虐げられ死んでしまった使用人たちの怨念が渦巻くお化け屋敷だった。

 マウマウを抱きしめ震える雪華に、鬼となってしまった使用人たちの手が伸びる。
 その時、残月が普段のふざけた様子からは想像できない落ち着いた態度で使用人たちの嘆きを聞き、浄化させる。

「な、雪華。この旅には俺が必要だろう?」

 そうニヤリと笑った彼はとても逞しく見えた。
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