Sweet Love~極上に甘い恋~
すっかり、日が暮れていた。

わたしは公園に1人でいて、ブランコに座っていた。

ブランコを揺らすたび、キィキィと古びたような音が誰もいない公園に響いた。

何でだろう?

仕事関係の人かも知れないと言うのに、何でこんなにも悲しいのだろう?

涙がこぼれそうになった瞬間、わたしは空を見あげた。

すっかり暗くなった空には月が浮かんでいた。

その月がぼやけて見えた時、
「――ッ…」

わたしは泣き出した。

「乃南さん?」

聞き覚えのある声が、わたしの名前を呼んだ。
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