Sweet Love~極上に甘い恋~

鍵と不安

――愛してますよ、乃南さん

とろけてしまいそうなくらい甘い愛の言葉に、わたしの躰の中にある甘い感覚がうずいた。

ああ、何回も言われたことがあるんだ…。

でもわたしは、まだ何1つとして思い出していない。

けど…1つだけ、わかっていることがある。

大森さんに触れられるのは、今回が初めてじゃない。

大森さんの愛の言葉を聞くのは、今回が初めてじゃない。

きっと…何回も、わたしは大森さんの愛の言葉を聞いていたんだと思う。
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