Sweet Love~極上に甘い恋~
怖い…。

わたしを見てきた二階堂くんの目は、恐ろしいくらいに怖かった。

例えるとするなら、獲物を狙う猛獣みたいなそんな感じだ。

「――な、何?」

わたしは二階堂くんに聞いた。

恐怖のあまり、声が震えていた。

「きゃっ!」

二階堂くんがわたしを押し倒した。

な、何するの?

そう聞きたくても、二階堂くんの目が怖くて何も言うことができない。

逃げようとしたら、抵抗できないように両手首をつかまれた。
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