幼恋。
私がそう架子ちゃんに言うと、架子ちゃんは嬉しそうに笑ったのがすごく可愛い。
「私明日より戻そうって言ってみようと思う!」
「うん、応援してるよ」
「それじゃ、可愛い服見つけないとね!おりはも!」
「えー、私はいいよ〜」
「いいからいいから〜!」
架子ちゃんのキラキラの笑顔に私も少しだけ元気を貰いながら
架子ちゃんの試着、私の試着を繰り返し行った。
やっぱり恋をする女の子は可愛いなぁなんて思いながら架子ちゃんに付き合ううちに
私もなんだか少しだけ楽しめることが出来て架子ちゃんに感謝。
あの事件以降楽しいことってほとんどなかったから嬉しいな。
架子ちゃんと友達になれて本当に良かった。
「明日楽しみだね!」
「そうだね」
架子ちゃんとの洋服選びの楽しさのままの勢いで同意すると、架子ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。
まだ色々思うことはあるけどとりあえず楽しまないと皆に失礼だし気を使わせちゃうし
なにより、あんな事件があっても仲良くしてくれる人を大切にしよう。
今日の架子ちゃんとのお買い物でそう強く思うことが出来た。