天然お嬢と双子の番犬さん
「お帰り和、転校初日に何やらかしたの?」
和は「あーー」と言ってから笑顔を向けた。
「良く分からない話してたから、何も言わず出てきたよ」
「先生を放置したなんて単語聞いたことない」
HRで態々名前上げられて「放課後来るように」は何かやらかした以外ないぞ。何かしたっけ、今日の和。
だけどパタパタと廊下を走る音が聞こえ、教室の扉が開く。そこには顔を真っ赤に怒る先生の姿があった。
「和くん!!先生との話がまだ終わっていませんよ!」
なんで先生のワイシャツのボタンが少し外れているんだろう?
「……めんどくさ」
和の深い深い溜息の後、先生に向かい睨み付けた。すると先生はビクッと身体を震わせた後足早に出て行った。
「こら!和!先生に殺気出したでしょ!!」
「えー?なんの事だろ?それより帰ろうか花。湊がフラペチーノ奢ってくれるんでしょ?」
「あ!そうだった!早く行こう!」
「俺は許可した記憶ねぇぞ?」
なんか言ってる!無視無視!!
二人に囲まれながら教室を出ると地鳴りが響く。音のする方を見ると、砂煙と共に走ってくる男がいた。