天然お嬢と双子の番犬さん



「大丈夫。それに全然悪い事じゃないよ?でも…僕達もお嬢の事が大切だから、」

「お嬢にも傷付いてほしくねぇんだよ」



きっと二人にとっては何ともない台詞なはず。
でも…”大切”なんて言われたら。

顔が一気に赤くなっていった。



「離れろと何度言えば済む?」



いつの間にか間合いに入られていたことに驚いた和と湊が、距離を取ろうとするが離れることが出来なかった。

私の身体を二人から引き離し、リヒトさんに抱え込まれる。


「全く…、考えておくと言う言葉はどうしたんです?」

「考えておくだから…まだ考えてるだけだもん…」

「ああ…もう、窓を固定しなくては…」


なっ!なにそれっ!!


「貴方達も…再度言いますが。私が五十嵐花さんの番犬です。貴方達老犬はさっさと消えていただけませんか?」


ろう…!?


「失礼な!和と湊はまだ26歳だし!!」


まだまだ若いし!失礼しちゃう!!


「うーん…まあ、そうだけど…」

「…そう言う意味で言ったんじゃねぇと思うぞ」


呆れ顔の和と湊。そして何とも言えない顔をするリヒトさん。


「…一つ言っておきますが。私は20歳なので。私から見ればオジサンです」

「違うよ!和と湊は確かに年齢と顔と身長と学力が全く合ってないけど!お兄さんだもん!!」

「………お嬢、それ普通に傷付く」

「……さっきの台詞、忘れたのか」


はぁ、と大きな溜息が周りから聞こえて、床に足が付いた。

──────と同時に傅く。




< 381 / 413 >

この作品をシェア

pagetop