天然お嬢と双子の番犬さん
「花、足はどう?」
朝学校について早々、鞠が心配そうに私の方を見ていた。
「もう大丈夫みたいなんだけど…念の為休みなさいって言われちゃって」
ちなみに、酒井先生にはGOサインをもらった。
だけどパパがあまりにも心配していたから。
「やっぱりそうなのね…それなら尚更!一人で何処にも行っちゃ駄目よっ。約束破ったら、デコピンの刑なんだから!」
うっ…。
「鞠のデコピン痛いよぉ…」
「ちゃんとあたしの隣か、あの二人の傍にいるって事約束しなさい!」
「ふぁい…」
和と湊に向かってウインクした鞠。二人は苦笑いで頷いた。
…っ?
鞠と二人の間には、いつも壁がある感じだった…だけど、なんだか急に仲良くなったみたいな気がする。
鞠の制服の袖を掴み、耳元に顔を近付けた。
「いつの間に仲良くなったの?」
「全然!仲良くなんて無いわ。本当皆無よ。安心して」
あ、あれ!?
鞠は急にニマッと笑みを浮かべた。
「もしかして…妬いちゃったかしら?ふふ、」
「焼く?えっと?何を??」
「……花には少し難しかったわね!忘れて頂戴!!」
な、何の事!?
鞠に手を引っ張られる。
私達の手には体操着袋。
「早く着替えるわよ!花!更衣室いっぱいなっちゃうわ!」
「あっ!そうだね!和!湊!早く行こっ!」
今日は全校生徒で挑む、球技大会の日。