天然お嬢と双子の番犬さん

***


リヒトは黒いマスクと黒の手袋を身に着け、ある場所へ向かっていた。

依頼主の情報が書かれたタブレットをぼんやりと眺めながら。


今から向かうのは依頼主の元。
任務はその時に知らされるとの事だった。

しかし違和感を感じていた。

指定された場所があまりにも静かである事。情報があまり詳しく書いていない事。そして…、



「…………血の匂い、」



真新しいその匂いに、リヒトはマスクを着用したのだ。

リヒトは目の前のドアに手を掛ける前に、胸元のペティナイフを右手に掴んだ。


ギィ…、
ゆっくりと開けたドアの先。


「……っ、これは…、」


そこに広がる光景に目を見開いた。

血の匂いの正体も、人の気配の無さも全てが物語るその光景に。


リヒトはゆっくりと歩き出し、テーブルに出されたパソコンに手を伸ばす。
パスワードの入力画面をあっという間に突破し、キーボードを叩く。


膨大なデータベースの前でピンポイントでフォルダを開いた。

世界一の暗殺者へ、一体どんな依頼をしたのか。それを確認する為だった。


「…護衛?……一体誰から──────、」


ピタリ、とリヒトの動きが止まった。
あるマフィアの名前が書いてあったからだ。



「……っ、花さんが危ない…」



──────イーランからの護衛。

ここに倒れているのはイタリアのマフィア。
五十嵐組が留華に出した潜入するべき場所。


***
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