天然お嬢と双子の番犬さん



躱す、のではなく。
右手で受け止めた。

無表情のまま、軽くパシッと。



「…は、」



気の抜けた声と吃驚顔。




「ああ!ちょっと湊!先輩が怪我したらどうするの!」


「俺の心配じゃねぇのかよ」




えっ。だって。


湊の方が強いの知ってるんだもん。


先輩が怪我したら、大変じゃん。

また警察の人にお世話になるつもりなの?いくら帰されるって分かってても、ほぼ一日潰すんだから。大好きな煙草も吸えなくなると困るでしょ。



湊の手を振り払い、距離を取った先輩。
ファイティングポーズをした。



「ふざけんな…俺のストレートを軽く止めただけで調子乗ってんじゃねーよ!」



睨まれる。



……湊のせいで。
火、付いちゃってない?

これじゃ、いつまで経っても行けなくない?



「……んで花も睨むんだよ」



湊のせいで長蛇の列が確定したからです。

< 46 / 413 >

この作品をシェア

pagetop