天然お嬢と双子の番犬さん
躱す、のではなく。
右手で受け止めた。
無表情のまま、軽くパシッと。
「…は、」
気の抜けた声と吃驚顔。
「ああ!ちょっと湊!先輩が怪我したらどうするの!」
「俺の心配じゃねぇのかよ」
えっ。だって。
湊の方が強いの知ってるんだもん。
先輩が怪我したら、大変じゃん。
また警察の人にお世話になるつもりなの?いくら帰されるって分かってても、ほぼ一日潰すんだから。大好きな煙草も吸えなくなると困るでしょ。
湊の手を振り払い、距離を取った先輩。
ファイティングポーズをした。
「ふざけんな…俺のストレートを軽く止めただけで調子乗ってんじゃねーよ!」
睨まれる。
……湊のせいで。
火、付いちゃってない?
これじゃ、いつまで経っても行けなくない?
「……んで花も睨むんだよ」
湊のせいで長蛇の列が確定したからです。