どうしているの?ねぇ、先輩…
あっという間に完成したしょうが焼きと、レンコンの創作料理。
それを囲んで、俺たちはビールで乾杯した。
「大人になったね、俺たちも。もうビールで乾杯できちゃうんだもんね」
確かにあの頃から見れば、それはすごい成長で。
ビールを飲んだってタバコを吸ったって、誰に怒られることもない。
「歳だけはいっちょまえに大人になってんだよな」
「歳だけ?」
「中身なんてあの頃と大して変わってねーじゃん」
「あー、確かに」
だったら俺たちは、いつになったら本当の大人になれるんだろう。
社会人になったら?そう思うこともあるけど。
目の前で社会人やってる直人は、いい意味でも悪い意味でもあの頃と全然変わらない。
じゃあいつになったら、ほんとの大人ってやつになれんのかな。
「はい瞬ちゃん、プレゼント」
「え、なに?」
テーブルの上に置かれた、1枚の紙切れ。
しょうが焼きを飲み込んで、その紙切れを手に取った。
「瞬ちゃんの人生を変える、1枚の紙。なんつってー」
「?」