どうしているの?ねぇ、先輩…
「すいません」
受付のカウンターで仕事をしているお兄さんに声をかけると、顔を上げたお兄さんは笑顔で対応してくれた。
「あの、部屋の番号がわからなくなってしまって……」
「受付をされた方のお名前はわかりますか?」
対応に手馴れている辺り、部屋がわからなくなる人って結構いるのかもしれない。
そんな気づきに、沈みかけていた気持ちが軽くなる。
「名前は……」
けれど次の難題は、またすぐに訪れた。
困った、洋平先輩の苗字が思い出せない。
「下の名前とかじゃダメですか?」
「構いませんよ」
「あ、じゃあ下の名前は洋平です」
「洋平様ですね」
お兄さんが、リストを見て調べてくれる。