どうしているの?ねぇ、先輩…
「4……もう絶対、まじで絶対、なにがあっても絶っっ対、俺の前からいなくならないこと」
「、…」
先輩が言った4つ目に、途端に胸が締め付けられた。
オレンジのライトが灯る今なら、どんな表情でいるのか見えるから…
でも、もっとちゃんと見たいなって、
少しだけ体を起こして、仰向けに寝ている先輩を斜め上から見下ろした。
目が合った先輩は、私からふっと目を逸らして言う。
「いつか迷子じゃなくて、自分の意思で行っちゃいそうなんだもん、美香」
「…どこに」
「“章くん”のとこ」
「、…」
悲しそうに笑いながら視線を戻したあと、私のほっぺを切なそうに触るから……
そんな未来は来ないよ、ってことを伝えたくて。
仰向けに寝る先輩の体に、ぎゅっとしがみつくように抱きついた。
「じゃあ……瞬先輩も」
「ん?」
「……」
「なに?」
「なんでもない、です」
本当は、「じゃあ瞬先輩もいちかさん禁止」って言いたかった。
本当は、いちかさんのことも今日話したかったから。
だけどいざとなると、こんなふうに怖気づいてしまう。
縛り付けることで先輩に嫌な思いをさせて、この関係が壊れてしまうのが怖いから。
私の本音は、呆気なく喉の奥へと帰っていった。