どうしているの?ねぇ、先輩…
「でも……わからないからこそ本物だなって、思ったりもして」
「本物?」
「その……本物の、愛?」
「……」
愛とか言っちゃって、恥ずかしすぎる。
だけど今は、正直な気持ちを話す時間だから。
「だから、なんていうか……」
ここまで言ったんだから、もう全部をさらけ出そう。
そう決めて、私は腹を括って顔を上げる。
自分の中にある、1番正直な気持ちを伝えるんだ!
「私、章くんも含め、私を支えてくれた人たちを支えられる大人になりたいんです。でも安心してください、誰かを支えるそのときも、私の真ん中は絶対に先輩だけです。だって正直、今すぐ結婚したいくらい先輩のことが大好きだから!」
「……」
勢い余って言った言葉に、部屋がシン…と静まり返る。
そして私の思考は、数秒遅れでハッとした。
『真ん中は先輩だけ』
本当は、そこで終わるはずの言葉だったのに。
私いま、結婚って口にしたような…。
「あ、あの、今のは気持ちが昂って、」
「美香」
「、…」
あ……
気づけば私は、先輩の腕の中にいた。