強盗返し
「どうして、大丈夫だって言ったじゃないか」

 涙声で呟く彼に私は自分の勘違いに気が付いた。
 ああ、アレルギー持ちは私だったのね。
 朦朧とする意識の中で私の初恋と命の灯火が終わったのだった。

 終わり
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