強盗返し
自殺
 ああ、もう駄目だ。死ぬしかない。
 学校に行く度に辛い思いをしている。
 こんな生活、もう嫌だ。早く楽になりたい。
 私は鬱々とした気持ちで自分の現状と心情を一冊のノートに書き込む。思ったままに書いたそれは話があちこち飛んで非常に読みづらい出来になった。だけど、今の私を表すにはピッタリだと思い、そのままにすることにした。
 すぐに見つけられるように、ノートを私の勉強机の真ん中に置いて学校へ行く準備を始める。
 徹夜でノートを書いたのに頭は冴えており、これからすることの手順をしっかりと確認することが出来た。
 いつもと同じように登校し、教室の前まで辿り着いた。
 これがクラスメイト達との最後の挨拶になる。
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