【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
そして彼女はついに明かした。俺の子を妊娠していると。……正直に言うと、嬉しかった。俺の子を彼女が妊娠していると知って、嬉しい気持ちがあった。
確かに驚いたし、信じられない気持ちもあったけど、それでも喜びのほうが大きかったんだ。
だからこそ俺は、彼女を抱いてしまったことで自分の理性を崩したことを反省した。
だけど俺はやっぱり、彼女のお腹の中にいるのが俺との子だと知って、守ってあげたいという気持ちが強かった。
「……神山先生?どうかしました?」
「え? あ、いや、何でもない。……あ、それより105号室の並木詩音(なみきしおん)ちゃんだけど、明日から個室に移動しよう。大部屋にして経過を観察したが、状態があまり良くならない。個室にして、しばらく様子を見よう」
「はい。明日の朝1番に移動出来るように、準備しておきます」
「よろしく頼む。ご家族には、俺から連絡しておく」
「分かりました」
こうした中でも、俺は小児科の医師として、懸命に働く。