【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。



 「お疲れ様です。小児科の神山ですが、野山先生はいらっしゃいますか?」

 「野山先生ですか? 野山先生は、今診察中ですが……。何かありましたか?」
 
 「いえ、少し聞きたいことがあっただけなので大丈夫です。 後でまた来ます」
 
 「分かりました。野山先生にも、一応伝えておきます」
 
 「はい」
 
 俺は産婦人科で、妻である朱鳥のカルテを見せてほしくて来たのだが、多分それは無理だろうな……。

 しかも野山先生は、きっと俺が朱鳥の夫だと知らないはずだ。それに、むやみに患者の情報を教えてくれるわけはないしな。

 俺はもう一度、出直すことにした。

 「神山先生……!」

 「田崎?どうした?」

 小児科へ戻ると、慌てて看護師の田崎が俺の方へ向かって走ってきた。

 「大変です!はる君が……!」

 「何!? すぐ行く!」

 俺もすぐはる君のいる病室へ向かった。まさかまた発作が……!?

 最近は安定と思っていたが、やはり発作が起きたのか……!?


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