私に婚約破棄を告げた王子が盛大にフラレました
 私がキスに夢中になっている間にローブを脱ぎ捨てたクロードは本当に男の人で。本当に男の人の身体で。
 ずっと親友だと思っていた相手だけど。ずっと性別を偽られていたけれど。そんなこと、どうでも良かった。
 ──私は、クロードを受け入れたい。

「フィーナ、君を愛してるんだ。これからも君の側にいさせて欲しい」
「うん、うん……っ。私もクロードとずっと一緒にいたいよっ」
「フィーナ……っ!」


 抱き締めた温もりは、泣きたい程に愛しかった。
 



*




 その後のこと?
 確かに気になることが残っているよね。

 こうして、ヒロインのライバル役だった公爵令嬢は、実はヒーローだったエルフの王子様と結婚し末永く幸せに暮らしました。
 心配していた人間界とエルフの国の関係も、王子様が留学中に人間界の弱味をたくさん握っていたおかげで良好(?)なまま。

 そして何より、盛大にフラレた人間界の王子様にも新しい恋人ができたのです。
 そのお相手が攻略対象の一人だった藁人形の双子の妹のコケシちゃんだったことは、奇跡のシンデレラストーリーとして一大センセーションを巻き起こしたとか起こしていないとか。



 めでたしめでたし。





 ……ここで大団円用エンディングソングが流れたら、良かったのにな!



fin

< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:29

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

そうです私はニセ聖女です! 〜田舎娘は婚約破棄と追放を喜んで受け入れます〜

総文字数/13,372

ファンタジー1ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
【1話だけ部門参加作品】 両親がおらず、師匠と共に山奥で暮らすエステラ。 都会のスイーツに魅了された彼女は山奥から出て食べ歩きの旅をすると決める。 けれど、ただのその辺の草を丸めただけの薬が奇跡の妙薬と勘違いされ、聖女として王太子の婚約者にされてしまう。 なにをしても裏目に出て「さすが聖女様!」と称えられてしまう日々を送るが、ついに王太子が「ニセ聖女め、婚約破棄だ!」と言ってきて――!?
表紙を見る 表紙を閉じる
経済的に苦しい伯爵家で慎ましく暮らしていたエルフリーデだったが、台風により屋敷が半壊し修繕費が必要になる。 そこで思いついたのが、給金のいい騎士団へ男装して入団することだった。 幸い、兄二人が先に入団していたので男として入団することに成功。 活き活きと騎士補佐の仕事をこなしていたが、あるきっかけから皇帝と話すようになる。 だんだんと距離が近づくエルフリーデと皇帝。 そんなある日、竜の血を引く皇帝に発情期がおとずれて――!?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop