BLADE BEAST
その旅行からさらに数日後。
私は"G.G"の溜まり場にいた。
晄は外に用事があるからと、この場にはいない日だったけど家になどにいるという選択が無い私は、一人でもいいから身をここに置いていた。
午前中は端にあるソファーで一人、適当な雑誌を読んだりして過ごしていて。
…でも、何も考えていないようで一つだけ思うことがある。
旅行に行ったということもあって、あの海の日の後から眞紘の顔を見ていないこと。
あの日、砂浜に落ちていたのは海の家の自動販売機の中にあったあの粒の入ったイチゴオレの缶に違いなくて。
それが都合よくあんな場所に落とされるわけ、ない。
きっと眞紘はあの場に来たんだと思った。
私は"G.G"の溜まり場にいた。
晄は外に用事があるからと、この場にはいない日だったけど家になどにいるという選択が無い私は、一人でもいいから身をここに置いていた。
午前中は端にあるソファーで一人、適当な雑誌を読んだりして過ごしていて。
…でも、何も考えていないようで一つだけ思うことがある。
旅行に行ったということもあって、あの海の日の後から眞紘の顔を見ていないこと。
あの日、砂浜に落ちていたのは海の家の自動販売機の中にあったあの粒の入ったイチゴオレの缶に違いなくて。
それが都合よくあんな場所に落とされるわけ、ない。
きっと眞紘はあの場に来たんだと思った。