妄想の詰め合わせ。
#1.5

「改めて今日からよろしく!かおるちゃん♡」
「………はい。」

神様…これは夢じゃないよね?

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初めまして、俺は野村遥斗(のむら はると)!高校2年生の男子!よろしくね~。

俺は今最高に浮かれている。
なぜならずっと溺愛(心の中で)してる奴が俺の隣の席だから。
これは今まで頑張ってきた俺へのご褒美としか考えられない…。
次の席替えまでに絶対落とす。
その前にもう俺が落とされてるんだけど…。

「よろしくね!東条かおるちゃん♪」
「え…あ、よろしくお願いします。」

かおるちゃんって呼ぶと顔赤くなる…可愛い。ちょっと戸惑ってるのも可愛い。
とにかくこのかおるちゃん可愛すぎるのだ。

「の、野村遥斗くん…ですよね。」

名前知ってくれてる!? はぁー良い。

「俺の名前知ってくれてんの!」
「野村くん人気者ですから。」
「人気者なんて嬉し~♪遥斗でいーよ。」
「分かりました…僕のことは東条でいいです。」

かおるちゃん呼び以外は認めませーん。
この名前呼びチャンス…絶対逃せない。

「なんで?かおるじゃダメなの?」
「僕の名前って女の子っぽいからあんまり好きじゃないんです…。」

何言っても可愛い…。

「えぇ…いいじゃんかおる。うん、やっぱ俺かおるちゃんって呼ぶわ!」
「えぇ…」
「もう決定しました!変更はできませーん。」

困ってる…可愛い。
これから呼んだ時の可愛い反応たくさん見れる♡

「改めて今日からよろしく!かおるちゃん♪」
「………はい。」
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