溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。

「なあ、凪同じクラスだろ? 紹介してくれよ。兄貴使えねえし」


「は? やだよ」


誰が紹介するか。こんなケダモノたちに。


「もしかして凪だけ抜け駆けしようとか考えてんじゃねえよな」


「それずりーぞ!!」


「アホか」


俺は乱暴にTシャツをかぶり、まだ騒いでいるバカどもを置いて体育館へ向かった。
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