元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
「じゃあ、千花でどう?」

西原がうーんと顎に手を乗せて考えていたら、ひらめいたかのようにあっと声を出して西原凌が私に聞く。

「…なっ。…いいけど」

いきなり、呼び捨てか。また、うん、別にいいけど。普通、苗字じゃないの。

まだ会って、1日しか経ってないのに。
名前で呼ぶなんて、西原凌にとっては名前呼びなんて大したことないんだろう。

私は頭の中で悶々と考えながら、西原凌と向き合う。

「よし!じゃあ、千花。今日、お昼一緒食べない?」

私は自電車のハンドルを漕いで、西原凌を見る。

自電車を漕いでいると、緑の葉っぱが私の頭上にちらほらと降ってきた。

私はそれを見てから、西原凌と対峙する。

「え?いや。私いつも咲と食べるから」
 
学校に通っている生徒たちがザワザワと騒ぐ中、私は自電車のハンドルを強く握りしめて、西原凌に話す。
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