元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
根岸くんのアプローチの仕方

「広瀬」

私は自分の教室にいて、咲と話していたら根岸くんが来て、私を呼んでいた。

「なに?」

私は根岸くんに返事をして、彼を見た。

「これ、見て」

根岸くんはニヤニヤした表情で、私の机に置いて私に言ってきた。

「ファン限定CD」

私は目を輝かせて、根岸くんを目を丸くして見た。

「そう。勝ち取った!」

根岸くんはブイっとピースをして、笑って言っていた。

「うおー、すごい!うおー」

私は立ち上がり、CDを持って、上に掲げた。

本当にレア物だ。

ファン限定CDはレアのレアで、年に一回しか発売されない。

「だよな。僕もすごいびっくりしたよ。一番に千花に見せたくて」

根岸くんはニコニコとした表情で私に話しかけてくる。

こういう根岸くんを私は見るのが好きだ。
私もそういう感情があるから、分かる。

私は珍しく素で笑った。

すると、咲と根岸くんは目を丸くして私を見ていた。

「どうした?」

咲は驚いた様子で私を見て、聞いてきた。

「え?何が?」

私はいつものトーンで咲たちに返答する。

「珍しく、ちゃんと笑ってる」

咲は私に指をさして、瞬きせずに聞いてきた。

「え?そうかな」

私は首を傾げた。

咲と同じように、根岸くんは驚いていた。

「え?根岸くんも」

私は咲の隣にいた根岸くんはずっと私を見つめていた。

「いや、驚くよ。あんな笑顔。めったに見られないし」

根岸くんは左肩に右手をつけて、下を見たり私を交互に見ていた。

「根岸。顔赤い」

咲は黒目だけ動かして、根岸くんを見ていた。

「はあ?!」

私は根岸くんを見たら、確かに顔を真っ赤にしていた。

根岸くんは照れたように、見るなよと言ってから咲が根岸くんを弄っていた。

相変わらず、仲がいいのか仲が悪いのか。
< 67 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop