またいつか君と、笑顔で会える日まで。
家族と親戚の名前しか並んでいないトーク画面に『一橋リリカが友達に追加されました』と表示されている。
友達が追加された。
友達。友達。友達。
何度も頭の中で繰り返していると叫び出したくなってきた。
――あたし、友達ができたの……??
そんな気持ちをぐっと堪えてリリカちゃんに「ありがとう」とお礼を言った。
「ん?あたし、お礼言われるようなことしたっけ?」
リリカちゃんは私とは目を合わさずスマホ画面を見つめながら物凄い指で動かしていた。
数秒後、『リリカでーす!よろしくねー』というメッセージに続き可愛いスタンプが送られてきた。
『よろしくお願いします』
という女の子がプレートを掲げて微笑むスタンプはどこかリリカちゃんに似ていた。
『萌奈です。こちらこそよろしくお願いします』
返信すると、ブハッと目の前のリリカちゃんが吹き出した。
何がおかしいのかリリカちゃんはゲラゲラと笑い続ける。
「あはははは!萌奈、最高!てかなんか言い方が固いんだよなぁ~!なんでそんな他人行儀なのよ!」
「そ、そうかな?」
「そうだよ。あたしたちってもう友達でしょ?敬語なんて遣わないでよ!ってあたし、このセリフ何回言ったか分かんないんだけど!多分、もう30回は言ったよ!?」
「そ」
「ん?」
「そんなには言ってない……と思う」
多分まだ10回目ぐらい。
「あはははは!やっぱり萌奈って面白いわぁ~!」
私には何が面白いのかさっぱり分からなかったけど、リリカちゃんは心底楽しそうに笑う。
「おーい、リリカ~!次、移動教室~!」
背後でリリカちゃんのグループの子が彼女に向かって叫んだ。
友達が追加された。
友達。友達。友達。
何度も頭の中で繰り返していると叫び出したくなってきた。
――あたし、友達ができたの……??
そんな気持ちをぐっと堪えてリリカちゃんに「ありがとう」とお礼を言った。
「ん?あたし、お礼言われるようなことしたっけ?」
リリカちゃんは私とは目を合わさずスマホ画面を見つめながら物凄い指で動かしていた。
数秒後、『リリカでーす!よろしくねー』というメッセージに続き可愛いスタンプが送られてきた。
『よろしくお願いします』
という女の子がプレートを掲げて微笑むスタンプはどこかリリカちゃんに似ていた。
『萌奈です。こちらこそよろしくお願いします』
返信すると、ブハッと目の前のリリカちゃんが吹き出した。
何がおかしいのかリリカちゃんはゲラゲラと笑い続ける。
「あはははは!萌奈、最高!てかなんか言い方が固いんだよなぁ~!なんでそんな他人行儀なのよ!」
「そ、そうかな?」
「そうだよ。あたしたちってもう友達でしょ?敬語なんて遣わないでよ!ってあたし、このセリフ何回言ったか分かんないんだけど!多分、もう30回は言ったよ!?」
「そ」
「ん?」
「そんなには言ってない……と思う」
多分まだ10回目ぐらい。
「あはははは!やっぱり萌奈って面白いわぁ~!」
私には何が面白いのかさっぱり分からなかったけど、リリカちゃんは心底楽しそうに笑う。
「おーい、リリカ~!次、移動教室~!」
背後でリリカちゃんのグループの子が彼女に向かって叫んだ。