恋いは赤い糸で 結ばれている 1
   『正治ー正治ー』
   『正治さん。正治さん』
   『救急車。救急車を呼べ』

 大声で叫び続けても動く事なく何も言わず父さんは救急車で搬送された。

 優美子「正ちゃん.....正ちゃん.....」
友毅「.....」

 火葬が終わり母さんは涙を流しながら遺骨を持ち俺は何も言う事なく位牌を持った。

 友毅「よし、出来た」
 
 父さんが死んで一年たった。
 軽快な音でケーキの生地を作り丸型に流した。オーブンからチンと音が鳴りスポンジケーキが
 焼けた。
 デコレーションをして最後にイチゴのを丸ごと載せた。

 優美子「今日も美味しそうに出来たわね」
 友毅「うん」

 父さんの好きなイチゴのケーキが出来た。ケーキを切って皿に置き仏壇の前に置いた。


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