恋いは赤い糸で 結ばれている 1
 香利4歳『帽子が木に引っかかちゃって』
 友毅『取って来る』

 友毅はさっさと木に登り木の枝に引っかかた緑の帽子を取って怪我もなく木から下りて来た。友毅はズボンを叩いた。
 
 友毅4歳『はい』
 香利4歳『ありがとう。優しいね』
 
 私は緑の帽子を友毅から受け取った。緑の帽子を深く被った。緑の帽子の下は頬が赤い。
 だって、優しいだけじゃななくてカッコ良かったから。
 そして、私は帰る前に上履きから靴に履き替えた友毅に近付き頬を赤くしながら告白した。
 
 香利4歳『私と友達になって』
 友毅4歳『うん。良いよ』
 香利4歳『私、香利って言うの』
 友毅4歳『僕は友毅』
 香利4歳『じゃあ、ともくんって呼ぶね』
 
 これが、私と友毅が仲良くなった切っ掛け。
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