心理作戦といこうか。
玲くんに言われた通りに顔を洗って歯磨きをし軽くお化粧をしたのでリビングへ向かうとコーヒーの良い香りがしてきた。
着替えをしてしまいたいけど、私のクローゼットが何処なのか聞くのを忘れたのでルームウェアのまま向かう。
真新しいふわふわのミントカラーのルームウェア。

右手でリビングのドアを開けるーー。
「玲くん?お待たせ。
 すっごく良い香りでお腹が空いてきた。」

「遅かったけど、何か足りないものでもあったか?」

「ん?ないよ。
 むしろ、揃いすぎててびっくりした。」

真琴はこっちと指定された方の椅子に座り、朝食を頂く。
クロワッサンとパン・オ・ショコラとスクランブルエッグ、しっかり焼いてある私好みのベーコンがのったお皿に目がハートになる。

「「いただきます。」」

クロワッサンとパン・オ・ショコラはサクサクでバターをふんだんに使ってるのが味音痴の私にも伝わってくる美味しさにうっとりする。
スクランブルエッグにはトマトケチャップ派の私たち。
ここでも玲くんの完璧さを伺うとは。。。
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