苺タルト、ポテトキッシュ、みかんジャム、バニラシェイク
食後の一服
・・・・・・・・
食後の一服
・・・・・・・・


食事を終えた後の、まったりした時間が好きだ。

料理を味わった後の余韻に浸りながら、何をするでもなく、隣に君がいる幸福を噛み締めるのが好きだ。

味の感想を言う必要も、気の効いた会話を仕立てようと焦ることもなく、ただ、横顔を眺める。
あわよくば傍に寄る。

そうやって、ああ、2人なんだなあ、と、当たり前になりかけていた、特別な時間を満喫する。


ずっとこんな時間が続けば良いと思う。
そんな続かないことは分かってるけど。
明日、仕事だし。

でも、今だけは、すがるように、君を眺める。


そうやって見つめていたら、視線が気になったのか、君が振り向いた。

うーん、目が綺麗だ。
目が好きなんだよね。いや他も好きなんだけどさ。


「どしたの?」


優しい声だ。

きょとんとしつつ顔を寄せて、そっと、手と手を重ねてくれる。

温かくて、柔らかい。


だらしなく口元が緩んでしまう。


食事の後の、この温もりが好きだ。

きっと今が、1番のごちそう。


「どうしたの?」

「うん」


ごちそうさま。

あなたのおかげで、私は幸せです。


< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【プロット】竜水晶の祠~人は神を救えるか~

総文字数/3,504

ファンタジー5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
神々の時代より少し後の世のこと。 巫女のリィは、大陸の西の果てにある「竜神様の祠」に参拝していた。しかし、賊に襲われ、竜神が封じられているという水晶玉を奪われてしまう。 焦るリィの前に、祭壇の奥から不思議な男性が現れた。実はその男性こそが竜神。水晶玉は封印のための神器に過ぎなかったのだ。 竜神は、リィに頼みごとをする。 「あの水晶玉には、かつて僕を封印してくれた神官が宿っているんだ。どうか彼を助け出すのを手伝ってほしい」 遥か昔、竜神は、 この世の創造主であり、全ての母にあたる原初の神、天神に狙われていた。 天神から身を隠すため、竜神は神官に頼んで自分自身を封印させたのだった。 「彼は恩人なんだ」 そう話す竜神に、リィはうなずく。 「一緒に行きましょう」 しかしリィは複雑だった。「竜神が暴走した時には神殺しをする」という重い使命を先祖代々受け継いでいたのだ。 竜神には使命を秘密にしたまま、竜神や仲間達と共に封印の水晶玉を探す旅に出る。 一方、天神もまた同時期に封印を破っており、竜神を狙い始める。 水晶玉を探す旅を続けながら竜神を守っている内に、リィと竜神はお互い惹かれあっていった。 しかし、時間が経つにつれ、竜神の力は不安定になっていく。 竜神はリィをすっかり信頼しており、 「リィがいるから大丈夫」 と微笑むが、リィは気が気ではない。 やがて、恐れていた事態が起きる。 竜神の力が暴走を始め、リィはそれを阻止すべく、父から受け継いだ神殺しの武器を発動させた。 動揺する竜神。そこへ天神が現れ、邪魔物のリィを吸収し、リィを失った竜神は悲嘆のあまり、水害の禍神となってしまった。 吸収されたリィは、 天神の内部で、神殺しの武器と化していた父や、天神に吸収されていた水晶玉に宿る、先祖の神官の魂と邂逅する。 リィは「竜神を裏切った。全てを壊してしまった」と絶望していたが、父達はリィを励まし、リィを天神から分離させる。 復活したリィは竜神を鎮め、天神と対決。 天神が竜神を求めた理由は、「自分は誰にも愛されていない」という恐怖と絶望ゆえだった。 「あなたの苦しみを分かち合いたい」 リィが差しのべた手を、天神は取り、天神は人間へと生まれ変わった。 そして竜神もまた、人間になることを望む。 後にリィとかつての竜神は結ばれ、人助けを惜しまない、愛情深い人生を歩んだという。
ヨカナーンの首

総文字数/3,381

ミステリー・サスペンス16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
美しいあの人を 汚したくなくて だから私は……―― ※グロいです。 苦手な方は、 回れ右して下さいね。 ※レビュー ありがとうございます! さいマサ様 ペンコ様 祠様
フラスコ小世界

総文字数/907

詩・短歌・俳句・川柳6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
フラスコの中には 全てがあった 海、陸、町 人も大勢 誰も、そこが フラスコの中だとは 気付かない でもある時 1人の少女は 知ってしまった…… フラスコ小世界 (フラスコ・スモールワールド) ・・・・・・・・ レビュー ありがとうございます! 颯希様

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop