白いジャージ ~先生と私~

いつの間にか

誰も信じなくなった。


信じなければ

裏切られることもない。



人を愛すなんて

裏切られる悲しみを味わうだけ。



先生に感じた気持ちは、


お父さんへの愛に近かったのかもしれない。

お父さんがいなくなった頃のお父さんの年齢はちょうど先生くらい。


初めて

こんなに

誰かを求めた。



だけど、

先生はだめだってわかる。

男の人を何人も自分に向かせてきた勘がある。


先生は、


無理。



わかってる。

嫌われるだけだって。


家に行ったり、後を付けたり、そんなことしても、

寂しくなるだけ。


だけど、止められない。


何かに夢中になってなきゃ

私の存在する意味がわからなくなる

そうして

また先生の家へ行く。
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