白いジャージ ~先生と私~
黒板の前で

私を見つめるその目は


今にも泣き出しそうな不安な目。




さっき隣で、話していた先生は


今あんなにも遠くにいる。



まだ理解できていない自分が子供に思える。




先生の話を聞きながら、

先生がその子供にどんな感情を抱いているのかが

気になっていた。




先生が・・・


子供のことを、


大事な存在だと言った時、


とても


とても・・・



嬉しかったんだ。




なぜかはわからないけど、


先生が、そんな人で良かったと思った。




先生を安心させてあげたかった。



近づいて、


「ずっとそばにいるよ」

と言ってあげたかった。




だけど、

体は動けなくて


声も出なかった。
< 235 / 480 >

この作品をシェア

pagetop