白いジャージ ~先生と私~

「俺のこと、嫌いになった?」





先生の


悲しそうな目が


見てられなかった。


こんな悲しい先生の顔は

初めてだった。



「先生!!!」



私は

先生の元へ


走って・・・・



先生の胸に飛び込んだ。

何度でも走るよ。
先生の元に。

何があっても
先生のそばにいる。


そんな悲しい顔、
もうさせたくない。


先生は私が守る。


「嫌いになんかならないよ。なるわけない・・じゃん。大好きだよ。何があっても。」



見上げる先生の目から

涙がこぼれた。



しゃがみこんだ先生を

優しく抱きしめる。


黒板に

『うん』


って書いた。



音楽室に響くチャイムの音が、

先生の泣き声を隠す。




私は


先生が


スキ。



ただそれだけ。


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