白いジャージ ~先生と私~

これでよかったのかもしれない。


先生は、私だけの先生じゃない。


みんなの先生なんだ。


先生が、他の生徒に優しくすることを辛く感じてた私は・・

やっぱり少しおかしかった。



先生は『先生』だもん。




先生に会いそうな場所は避けてた。


なるべく会わないようにしてた。



運動場から先生の声が聞こえると、近くの席の友達と話して気を紛らすようにしてた。



先生のことを考えないように無理して頑張ってるうちは、先生のことを考えているということ。


先生を避けてる間は、まだまだ先生を忘れることなんて無理なんだ。




わかってたけど、とにかく『先生』の匂いのする場所を避け続けた。







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