Livre magie〜桜色の魔女〜
エリカがそう言い、魔法で銃を取り出した。ハートの装飾のついた可愛らしい拳銃だ。先ほどの閃光弾もこれで打ち上げたのだろう。

「一人でも味方がいると心強いな!」

リオンがそう言い、僕は「うん」と頷く。エリカは女の子だ。怪我をさせるわけにはいかない。僕がちゃんと守らないと!

そんなことを考えながらほうきに飛び乗り、物の怪を探す。リオンを助けた時には物の怪は一人しかいなかったのだが、この小説の中には何体も物の怪が潜んでいた。

「とりあえず、片っ端からやっつけてボスを探していくか」

リオンがそう言い、弓を放つ。放たれた弓は物の怪の首に見事命中した。刹那、物の怪は苦しそうにもがき、絶命する。

「私も倒します!」

エリカがそう言い、空から銃を発砲した。手足を撃ち抜いて動きを封じ、トドメとして首を狙う。驚くほど銃の扱いに長けている。

「すごい……」

僕が呟くように言うと、エリカは「私、一人だと怖くて動けないんです。でも今は先生とリオンさんがいますから!」と笑う。そしてまた銃を発砲した。
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