無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。
女の子は声を荒げる。
「あんま調子に乗るなよ……っ」
髪の長い女の子が私の胸ぐらをつかんできた。
突然のことにおどろきすぎて……なにも反応できない。
まさか自分がこんな体験をするなんて……。
「みんなが別れてほしいって思ってんの。柊木くんがあんたみたいなのと付き合ってるから、からかわれてるんだよ。そんなのもわからないの?」
「なら、私じゃなくて善に言ってください」
「はぁ? あんたがさっさと別れればいいだけの話でしょ?」
「さっきも言いましたよね。私……」
「その目つきすごくムカつく……!」
女の子は私に近づき、手を振りかざす。
そんなに怒られることした……⁉︎
こんなことで、暴力を振るわれるなんてーー絶対にいやだ。
私は上手く女の子たちのすき間から抜け出し、保健室から飛び出した。
「ちょっ! どこ行くんだよっ!」