セフレのテラダ
合コンの次の日、テラダと会う。

いつも通り、一杯飲んで、と言いたいところだったけど、23時過ぎに職場から直接私の家に来た。

「1月仕事やばそう。」とテラダは言う。

テラダは最近、毎日のように遅かった。

「じゃあ会えないね。」

そう言うと、チラリと目が合う。

「いや会うよ。」
「いいよ、落ち着いてからでいいじゃん。」

気付くとテラダの肩を揉んでいた。

「どう?気持ちいい?」
「めっちゃ気持ちいい。」

そう言いながらテラダはそのまま私に倒れ込んでくる。

「ちょっと重いよ。」

お腹に乗っかったテラダの頭をポンポンする。

「眠い。眠いけどエッチしたい。」
「ばか。」

テラダがヘラヘラ笑う。

そして笑いが止まって静かになる。

「クリスマスさ」

テラダが突然声のトーンを変えて口を開いた。

「なんかあんの。」

ぶっきらぼう。

「ないよ。」

私もちょっとだけぶっきらぼう。

「じゃあ、デートしよ。」
「うん。」

そう答えながら、心に引っかかることがあった。

「でも私、たぶんその頃アレだ。」
「ん?なに?」
「生理。」

< 31 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop